シリアにおけるad hoc アドホック1

アメリカ国防長官のアシュトン-カーターは6/17、下院外交委員会で
多宗派のイラクが失敗に終わればどうなるだろうという質問に対し、
『現地での戦略で重要な部分である。仮にイラク政府がどうするか提案できばければ、その時、我々は可能な地域の軍の協力をまだ試みるだろう。また彼らが我々と協力する可能性があれば、イラクで安定を維持するが1つの国家ではないだろう。』
同聴聞会でデンプシー大佐は
『宗派間の不和そしてISの前進により、分裂した国家を安定する為にアメリカに何ができるか、制限がある。』とカーター長官の視点を強調した。

アメリカ、ペンタゴンの10ヶ月の記録では、
シリアで全部で1774の同盟国による空爆があり(6月時点)、同様に1187(67%)はクルド人のYPG
の戦闘地域であった。
191(11%)がラッカ、そしてデリアズールのISの支配地域を目標とした空爆であった。
シリアのクルド人居住地、Afrin,Ain-al-Arab-Kobani,Jazirah,f:id:himae:20150926134259j:plain
参照(http://www.washingtoninstitute.org/support)
クルド人戦闘員とアメリカの激しい空爆の援護により、YPGはTall Abyadを得て、"カリフの首都"ラッカの56km内に前進している。
Tall Abyad -ラッカ~南北へ分かれる、戦略的交通接合点のAinIssa、同様にモスルからアレッポへの主要な西~東の交通点、ISが支配する、M4シリア道路の支配権を得たようだ。
YPGはジャラブルス、Afrin~ジャラブルス間の110kmを得て、トルコ南へまたがり、地中海へ通じるだろうか?
この地域は2つの州であるが、以前からクルド人が支配していたのではない。
彼らは、長い間そうしてきた様に、他の民族と協力し、クルド人地帯を形成するであろう。
アシュトンカーターの地域の地上軍に権限を与える政策と適合する。
アメリカ軍は、作戦に統一され、YPGがコバネを包囲し、直接、IS支配区域へ軍の空爆を呼び込んだ事に評価をした。
また、アメリカがシリアにおいて、何をどうするかという葛藤、ad hoc"アドホック"限定的解決策の成功がYPGは可能であると判断した。
トルコ国境に沿って、ISの停止地帯をつくり、供給線を切り止める為、YPGを利用するように見える。